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ブログ

カーエアコンの新冷媒

2021-08-02
カテゴリ:車の疑問
こんにちは

前回のエアコンの記事を書いていて、

1つお知らせしたいことがあったのでこちらも記事にしたいと思います。

前回の記事はこちら→【~納~エアコン修理はじめました~涼~
新時代のカーエアコン冷媒
エアコン修理 車
カーエアコンは中に冷媒と呼ばれるガスが充填されています

この冷媒のおかげで、車内が涼しく快適に運転できるんですが。

このガス、実は昔と今では使用されている冷媒が違うんです。

というのも、昔使用されていた『R12』という冷媒。

これが大気に放出した際に、オゾン層を破壊してしまうため、世界的に製造規制がされ今では生産中止となってしまいました。

そこで、現在主流となっているのが、『R134a』という冷媒。

これは大気に放出されても、オゾン層破壊の問題がないため、

現在の大多数の自動車に採用されています。

ただ、ここ数年の新車にはさらなる冷媒が採用されてきています。

それが今回の主役『R-1234yf』

なんだか強そうな名前ですが、これはフロン排出抑制法の改定によりR134aの代替として採用されました。

というのも、R134aは、オゾン層破壊に関しては問題なかったのですが、地球温暖化係数※に問題がありました。

※二酸化炭素(CO2)を基準にして、他の温室効果ガスがどれだけ温暖化するかを表したもの。

この課題をクリアした冷媒としてR-1234yfが採用されたんですね。

また、フロン排出抑制法では、段階的にR-134a使用車を減らしていくことが義務付けられています。

具体的には

2019年~2023年で10%削減

2024年~2028年で40%削減

2029年~2032年で70%削減

だそうです。

つまり、「地球のためにより良いものとしてこの冷媒を新車にどんどん搭載していくね!」 

というわけなんですが。このR-1234yf、今のところですが、地球に対して優しくても僕たちに対しては優しくないんです。

というのもこのR-1234yf、今まで主流のR-134aに比べて値段が・・・

とっても高い。 

ブログ記載時の値段ですが。R-134aが1缶約1,000円なのに対して、R-1234yfはなんと約10,000円です!

10倍の値段です。これは正直お財布に痛すぎる。

おそらく新冷媒に大多数が切り替わるときには手ごろな値段に落ち着くと思うんですが、今現在はこの値段です。

そこで、気を付けて貰いたいのが今現在新冷媒が搭載されている車

そのなかでも!乗っている方が多そうなのが、『新型タント』『新型カローラシリーズ』『新型RAV4』です。

エアコンガスは少しフロントをぶつけただけでも漏れる可能性があります。

少しの漏れでも修理代がかなり高額になりますので、

『新型タント』『新型カローラシリーズ』『新型RAV4』にお乗りの方は。

『超』安全運転してくださいね! 

という記事でした。おわり。

今後搭載の車種に向けて【自車使用冷媒の確認方法】
今後急速に新冷媒の搭載車は増えてくると思うので、情報が追い付かないかもしれません。

なので、今自分の車にどの冷媒が使われているかを確認する方法を記載しますね!

確認方法はとっても簡単で、

いつも実験台にさせてもらっている、代車のミライースを例に紹介しますね!

①車内のボンネットを開けるレバーを引く

②ボンネットを開ける

③見やすいところに貼られたエアコンのラベルシールを探す。


ボンネット開け方
ボンネットを開ける
エアコンのラベル
このラベルシールにR-134a(HFC-134a)と記載があれば現在主流の冷媒、R-1234yf(HFO-1234yf)と記載があれば新冷媒です。

よかったら見てみてくださいね!

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